オークションに参加したいが詐欺が心配

ネットオークションで商品を買いたいのですが、詐欺が心配です。詐欺を防ぐ方法や、万一詐欺に遭ってしまった場合の補償について教えてください。

警察庁の発表によれば、ネットオークションでの詐欺が急増しているようです。2004年に都道府県警察のサイバー犯罪窓口などへ寄せられた相談件数は前年比2.3倍で、1万件を超えています。特に、代金を振り込んでも、品物が送られてこない事例が多いそうです。

 詐欺被害を完全に防ぐ方法は残念ながらありませんが、少しでも詐欺に遭う可能性を下げる対策を知っておきましょう。

●押さえておきたいチェックポイント
入札前 商品の写真はあるか、他からの流用か
→手元に現物がない可能性
納期がかなり先に設定されている
→手元に現物がない、あるいは自転車操業詐欺の恐れ
評価欄を鵜呑みにしない
→自作自演で評価を吊り上げるケースも
入札後 出品者の氏名、住所、電話番号を確認
→出品者が実在するかどうか
入金口座がトラブル口座リストにないか
→前科がある相手とは取り引きしない
支払い方法にエクスローか着払いを選ぶ
→商品が届かない事態を避ける
落札する前後で、注意が必要なポイントがいくつかある。ベテランであっても油断は禁物だ

 万一被害に遭った場合、1ユーザー当たりヤフーであれば最大50万円、ビッダーズであれば最大10万円の補償金を支払うシステムが用意されています。ただし、申請には必要な書類を準備するほか、警察への届け出、取引画面の保存など手間がかかります。さらに、「1ユーザーにつき年に1回しか補償しない」(ヤフー)など補償条件が厳しく、実際に補償額が支払われるまで数カ月単位の時間がかかります。

●補償制度もあるが…
被害者救済用に、オークションサービスには補償制度が用意されている。ただし、利用には制約も多く、あまり有効に機能しているとは言い難い

 オークション詐欺の手口には、「自転車操業詐欺」や「落札次点詐欺」などがあります。前者は、オークションの利用者評価制度を逆手に取った詐欺です。まず、納期を数週間以上先に設定したうえ、手元に商品がない状態で出品、落札者の入金後に商品を購入します。これを繰り返して評価を高め、最終的には扱う金額がある程度大きくなった段階で行方をくらますか、自己破産します。後者の場合は、惜しくも落札できなかったユーザーに、下のようなメールを送りつけてお金をだまし取ります。

●振り込んではいけない口座を公開
ヤフーオークションでは、以前に問題を起こしたユーザーの銀行口座をリスト化して公開している

●悪質な「落札次点詐欺」に注意
「落札者からキャンセルが出た」として、出品者を偽って次点落札者からお金をだまし取る詐欺も横行している





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