外から見られる監視カメラを作るには

自宅に監視カメラを付けたいと思います。外部からインターネットを通じて監視映像を見られるシステムを作りたいのですが難しいでしょうか。iモードへの対応はどうでしょうか。

PCカメラと呼ばれる周辺機器を使えば監視システムは簡単に作れます。パソコンと接続して静止画をハードディスクへ保存、その画像ファイルを、インターネット上のホームページ作成領域(Webサーバー)へ転送すれば、インターネットに接続したパソコンのWebブラウザーから監視画像が見られます。

●PCカメラで簡単な監視カメラを作れる

PCカメラで定期的に撮影して自動でWebサーバーへ画像を転送する。フリーソフトウエアでiモード用の画像も作れる

 市販のPCカメラには、一連の処理を自動で実行するソフトが付属する製品があります。例えばクリエイティブメディア(http://japan.creative.com/)の「WebCam 5」に付属する「WebCamモニター」では、日付や時刻を合成した画像を定期的に撮影して転送できるほか、映像が動いたときに撮影して転送することもできます。JPEG形式の高画質モードでも640×480ドットで24KBほど、160×120ドットならわずか3KBとファイル容量は小さいため、56kbpsモデムでもさほど転送時間はかかりません。

付属ソフトで監視
定期的に静止画を撮影できるほか、動きを検知して変化があったときにも撮影できる

 iモード用の画像を転送するには一工夫必要です。NTTドコモではiモード対応携帯電話で見られる画像のガイドラインとして「94×72ドットで5KB以下のGIF形式、モノクロ液晶機種で見るには白黒2色」としているからです。実際には各機種でサイズや画像形式などの制限は異なるのですが、いずれにせよ画像を縮小・減色(表示色数を減らしファイル容量を小さくすること)してから転送しなければなりません。

 この処理にはフリーソフトウエアを使うと便利です。自動撮影・転送ソフト「LcLight」(Muse Ishikawa氏作、http://www.clavis.ne.jp/~listcam/index_j.ssi)と画像閲覧ソフト「Irfan View32」(Irfan Skiljan氏作、楠本氏の翻訳による日本語版の入手先はhttp://cvnweb.bai.ne.jp/~kusumoto/)で実現できます。

フリーウエアで監視
iモード用画像はフリーウエアの定期的に撮影するソフトと画像変換ソフトを組み合わせる

 ただし、安価なPCカメラは画質や動作に限界があります。格段に高価になりますが、九州松下電器(http://www.kme.panasonic.co.jp/)の「KX-HCM 170」は、単体で有線や無線のLANに接続でき、ネット対応携帯電話で直接アクセスして画像を見たり、外部から視点を変更できます。ロジテック(http://www.logitec.co.jp/)やメルコ(http://www.melcoinc.co.jp/)もLAN対応カメラを販売しています。画質を上げるだけならキャプチャー機器とNTSC出力が可能な防犯カメラを組み合わせる手もあります。

Webサーバー機能を持つ監視カメラも販売されている。写真は有線だけでなく無線LANインタフェースも備えた九州松下電器の「KX-HCM170」(希望小売価格9万9800円)





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