セルごとに入力可/不可の設定をしたい

Excel 2000でシートの保護の方法は分かるのですがセルの保護はできるのでしょうか。入力できるセルと入力不可のセルを作りたいのです。

セルごとにデータを入力できるようにしたり、入力できないように設定することは可能です。この設定をするためには、「シートの保護」を使いますが、その前にセルの設定を変更する必要があります。

 Excel 2000では、すべてのセルが「ロック」という設定になっています。いずれかのセル上で右クリックし、「セルの書式設定」の「保護」タブを開くと、「ロック」という項目にチェックが入っています。このチェックが入っていると、セルに入力できないようになります。ただし、ロックが有効になるのは「ツール」メニューの「保護」から「シートの保護」を選んだときです。逆にセルの設定変更をせずに「シートの保護」を選ぶと、すべてのセルが入力できないようになってしまいます。これはExcel 2002でも同様です。

 そこでまず、図1のように“入力可能にしたい”セルを選んでセルの書式設定を開き、「ロック」のチェックを外します(図2)。あとは「シートの保護」の設定を行えば完了です(図3)。図3の「シートの保護」画面にある「データ」「オブジェクト」「シナリオ」は、保護する対象を示しています。「データ」にチェックしてあれば、ロックしてあるセル内のデータは変更できなくなります。「オブジェクト」はシート上のグラフや図形、「シナリオ」はシナリオマネージャを使って保存したシナリオが保護され、変更できなくなります。パスワードを入力すると、シートの保護の設定を解除するときにパスワードが必要になり、勝手に設定変更できないようにすることができます。

 入力不可となっているセルでは、セルの書式設定を開けないようになっています(図4)。入力不可のセルをダブルクリックすると、読み取り専用である旨の警告メッセージが表示されます。なお、シートの保護の設定をした場合、[Tab]キーを押すと、入力可能なセルに順番に移動するようになります。実際にデータを入力するときには便利です。

 図2で「表示しない」をチェックすると、数式を設定しているセルに移動したときに、メニューの下の数式バーに、数式が表示されなくなります。

 シートの保護はそのシートだけで有効になります。他のシートでもセルの入力の可/不可を設定したい場合は、同じ手順で行うことになります。また、ブック内のシートの構成を変更できないようにも設定できます。これは「ツール」メニューの「保護」で「ブックの保護」を選びます。


図1 データの入力を可能にしたいセルを選択して右クリックし、「セルの書式設定」を選ぶ 図2 「保護」タブを開いて「ロック」のチェックを外す

図3 「ツール」メニューの「保護」から「シートの保護」を選ぶと「シートの保護」が表示されるので、そのまま「OK」を押す 図4 右クリックしたときに表示されるメニューの「セルの書式設定」が選べなくなる





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