プリンターのメンテナンス方法は?

仕事の都合やその他の理由で、長期間インクジェットプリンターを使用しないときの具体的なメンテナンス方法や対策を教えてください。

年賀状作成のため年1回しか利用しない、写真を2〜3カ月に1回印刷する程度、利用するときに箱から取り出して使う――など、インクジェットプリンターをそれほど頻繁に利用しない人もいます。そこで今回は、長期間利用しないときのプリンターのメンテナンス方法を考えてみましょう。

 インクジェットプリンターは、インクカートリッジを装着した「印刷ヘッド」を左右に動かしながら、インクを用紙に吹き付けます。ヘッドにはとても小さなノズルと呼ばれる穴が開いていて、インクはそこから吹き出されます。プリンターを長期間利用しないときに問題となるのは、このノズルにインクが詰まってしまうトラブルです。ノズルが乾燥してインクがスムーズに吹き出されず、文字がかすれたり、印刷した画像の色が変になるのです。

 目詰まりは、数カ月間プリンターを動かしていなかったり、インクカートリッジを取り外して放置していると起こります。これを防ぐには、定期的に印刷を行うか、印刷しないまでも1カ月に1回はプリンターの電源を入れるしか方法がありません。なんらかの理由で長期間使用しなかった場合は、プリンタードライバーの機能を使い、目詰まりの状況をチェックし、ヘッドをクリーニングして目詰まりを直しましょう。

 目詰まりのチェック方法を見てみましょう(セイコーエプソンのPM-970Cの場合)。まずは、プリンタードライバーの「ユーティリティ」タブから「ノズルチェック」を選びます(図1)。すると斜線のチェックパターンが印刷されます。この斜線が途中で切れている状態が目詰まりです(図2)。目詰まりはヘッドのクリーニングで直りますが、目詰まりがひどい場合は数回のクリーニングが必要になることもあります。

 何度もヘッドをクリーニングしても目詰まりが直らない場合は、ヘッドそのものを交換します。エプソン製品はプリンター本体とヘッドが一体化しているので、メーカーに交換を頼みます。交換費用は8000〜1万円が目安です。一方、キヤノン製品のほとんどは、ヘッドを自分で取り替えられます。ヘッドは同社のホームページで購入できます。価格は1600〜1万1000円と、製品によって異なります。

 なお、インクにも寿命があります。エプソンのインク寿命は、装着後6カ月となっています。これ以上長く装着した場合は、目詰まりを起こす確率が高くなるそうです。なので、対策としてインクを交換してみるのも一つの手です。

▲ 図1 
長期間プリンターを利用していなかったときは、プリンタードライバーでノズルの目詰まりをチェックする。画面はセイコーエプソン「PM-970C」のプリンタードライバー

▲ 図2 
ノズルチェックパターンを印刷して、ノズルが詰まっている場合は上のように、線が途切れて印刷される。線が途切れてなければノズルは詰まっていない
▲ 図3 
ノズルの目詰まりを解消するには、ヘッドのクリーニングを行う。クリーニング後は、もう一度ノズルチェックパターンを印刷して目詰まりしていないかを確認してみよう。クリーニングを繰り返しても目詰まりが直らない場合は、ヘッドを交換するしかない





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