電源オン、Windowsが起動した状態で抜き挿ししても大丈夫なケーブルはどれ?

Windowsをシャットダウンさせることなく、電源を落とすことなく抜き挿ししてもよいケーブルはどれだろうか? 今一度見直そう。

「電源を入れたまま抜き挿ししてもよいケーブルはどれ?」という問いに対して、あるパソコンメーカーは「マニュアルはない。サポートはケースバイケース」と答え、あるメーカーは「○とも×とも言えない。あえて言うならすべて△」と答えてきた。取材を受けてくれたNECパーソナルプロダクツの担当者にそう話すと、さもあらん、という表情。「稼働中に絶対に抜いてはいけないのは電源、PS/2キーボード、PS/2マウスくらい。あとは場合によります」。

 下の図ではパラレルとシリアルは「×」にした。Windowsは起動時に、パラレルポートの先につながったプリンターやシリアルポートの先につながったモデムなどと、初期化コマンドなどの通信を行っている可能性があるからだ。しかし、Windowsは通信ポート自体は認識しているので、その先との通信をアプリケーションが管理する場合には、電源が入った状態で抜き挿ししても大丈夫なことがある。シリアルポートにハンディーGPS装置をつなぐ場合などがそうだ。

 ビデオ出力は、5年前だったら「○」と書いたかもしれない。今回「×」と書いたのは、1枚のビデオボードが複数のビデオ出力を持つようになったからだ。今のビデオボードは電源が入ったとき、どの端子にディスプレイが接続されているかを判断し、発見したディスプレイに対してビデオ信号を送る。そのため、ディスプレイの電源をオンにしてからPCの電源をオンにするのが原則だ。

 USB、IEEE1394は「ホットプラグ可能」を合言葉に作られた新しいインターフェースだが、通信の途中に抜き挿しするとデータは失われる。フラッシュメモリー、HDD、記録型DVDドライブなどを抜くときには、データの書き込み終了を確かめ、Windowsの「ハードウエアの安全な取り外し」画面などを使って確実に停止しよう。図にはないが、TVアンテナは電源オン状態で着脱可能だ。

●デル「Dimension 8400」の背面に並ぶ端子群
Windowsが起動した状態で抜き挿ししてよいものを「○」、抜き挿ししてはいけないものを「×」で表した。「△」と書きたくなるものもあるが、あえて○か×のどちらかに分けた。

●「Sound Blaster Audigy 4 PRO」外付けボックスの背面
MIDIは1980年代初めに規格化された当初から電源投入後の接続を想定していた。デジタル音声入出力はクロックの同期を取る際に「プチッ」というノイズが出ることがあるので、音量は絞っておこう。





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