外付けHDDの接続で使う「eSATA」というインターフェースはどういうものですか

外付けハードディスクを買いに量販店に行ったところ、インタフェースの種類として「eSATA」をうたう製品がありました。一体どのような規格ですか?

●市場に現れ始めたeSATA製品
eSATAに対応するハードディスクや、パソコンに取り付けるインタフェースカードが、周辺機器メーカーから相次ぎ登場している

eSATAとは、パソコンと外付けハードディスク(HDD)をつなぐ新しいインタフェースです。内蔵機器向けのシリアルATAインタフェースを、外付け機器向けに拡張したもので、External Serial ATA(外付け用のシリアルATA)を略し、eSATAと呼びます。

 新しい規格ですので、大多数のパソコンはeSATA端子を備えていません。eSATAを使うには、インタフェースカードを購入して、パソコンに取り付ける必要があります。eSATA対応の外付けHDDやインタフェースカードは、アイ・オー・データ機器やバッファローなどが出荷済みです(右の写真)。通常のシリアルATAとeSATAでは端子形状が違うので、内蔵用のシリアルATAケーブルを使うことはできません。

●転送速度はUSB2.0より数倍速い ●ボトルネックだったUSB2.0
シリアルATAを外付け用にアレンジした規格がeSATA。転送速度は、USB2.0の60MB/秒に対し、150MB/秒もある 外付けハードディスクをパソコンにつなぐ場合、USB2.0経由ではディスクの性能を最大限生かした速度で転送ができなかった

 eSATAの最大の特徴は、その転送速度にあります。最大150MB/秒なので、高速と言われるUSB2.0(60MB/秒)の約2.5倍も速いのです(左下の図)。実はUSB2.0では、HDDの性能を最大限生かした速度でデータを転送できませんでした。最新のHDDは、その内部で90M〜130MB/秒でデータを読み出せるので、USB2.0がデータ転送時のボトルネックになっていたのです(右下の図)。eSATAなら、HDDの性能を生かした転送が可能になります。eSATA対応の光学ドライブを開発中のメーカーもあり、今後は外付け機器をeSATAでつなぐケースが増えそうです。






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