Windows Updateでどこまで修正できる?

「W32/MSBlaster」ウイルスが騒がれています。Windows Updateが必要と言われましたが、本当ですか。これは何をするものでしょうか。

Windows Updateを実行すると、製品の登場後に見つかった不具合の修正や、新しく追加された機能をダウンロードして更新できます。ご質問の「W32/MSBlaster」とは、Windowsのセキュリティホール、すなわちプログラムのバグや設計上の欠陥を突いたウイルスです。これを防止するためには、Windows Updateで欠陥部分を修正する必要があるのです。

 Windows Updateを実行するには、スタートメニューの「すべてのプログラム」にある「Windows Update」を選びます。Windows Updateのサイトが表示されたら「更新をスキャンする」をクリックして、使用中のパソコンに施されている更新情報を調べます。未更新情報の数はWebページ左側の項目に表示されます。

 項目は、内容や重要度によって3つに分類されています。一つは「重要な更新とサービスパック」。不具合やセキュリティホールの修復などが含まれます。最も必要性の高い項目です。二つ目は「Windows XP」。主に機能の追加や拡張をするための項目です。新しいインタフェースへの対応などは、この項目を選びます。

●Windows Updateの項目と内容(XPでの画面)
Windows Updateの画面。アップデートする内容と重要度により3つの項目に分かれている

 最後は「ドライバの更新」。パソコンに接続している周辺機器に対して、マイクロソフトが行うシステムの互換性テストに合格した新たなドライバーが提供されると表示されます。パソコンが不安定な時に更新すると回復することがあります。「重要な更新…」以外は、不可欠な更新ではありません。詳細を読んで必要ならばインストールするといいでしょう。

ActiveXを有効に

 Windows Updateは、ActiveXコントロールを利用します。これはWeb上で動画や音楽の再生などを行うプログラムのことで、無効に設定されていると画面が表示されません。有効にするには、Internet Explorerの「ツール」メニューから「インターネットオプション」をたどり「セキュリティ」タブの「レベルのカスタマイズ」ボタンを押し、「ActiveXコントロールと…」の項目を「有効にする」に設定します。

●ActiveXは有効に設定
Internet ExplorerのActiveXを有効にしておく必要がある

 Windows Updateは自動的な更新も可能です。設定するには、「マイコンピュータ」アイコンを右クリックして「プロパティ」を開き、「自動更新」タブにある「コンピュータを常に…」にチェックを入れます。

●自動更新の設定もある
「マイコンピュータ」を右クリックして開けるプロパティには、Windows Updateのサイトへ定期的に接続して自動更新する設定がある
【補足】  10月16日に、WebページやHTMLメールを開いた際に、ユーザーに警告を出すことなく悪意あるActiveXコントロールを勝手にダウンロードして実行してしまう、Windowsのセキュリティホール(MS03-041)が発覚しました。これは、Windows NT/2000/XP/Server 2003が影響を受けます。このため、ActiveXコントロールのダウンロードを、そのまま有効にすると危険を伴います。

 そこで、「ActiveXとプラグイン…」の下にある「署名済み ActiveXコントロールのダウンロード」「未署名のActiveXコントロールのダウンロード」という項目をどちらも「無効」にしておきましょう。

 続いて、Windows Updateのみ、ActiveXコントロールのダウンロードを許可する設定を行います。再度「インターネットオプション」の「セキュリティ」タブを選んで、「Webコンテンツのゾーンを選択して…」の「信頼済みサイト」を選択、「サイト」ボタンをクリックします。表示されるダイアログで、「次のWebサイト…」欄に「http://*.windowsupdate.microsoft.com」と入力して「追加」ボタンをクリック、「このゾーンのサイト…」のチェックを外します。これで、設定は完了です。






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